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2008.03.12 (Wed)

落し物の行方

空いていれば、電車の一番端の席に私は座る。

何でかな?

肘が置けるから。
両側に人が居ると、ヘンに圧迫感を感じるから。
降り口に近いから。

まぁ、そんな事は、どうでもいい。


今日も、一番端の席に座る。
当然の事ながら、電車は「駅」に到着する。
そして当然の事ながら、「ドア」は開く。
これもまた当然の事ながら、「人」が降りる。

コロン、コロ~ン・・・

ん?

読んでいた本から音のする方へ視線が移る。

きっと、私は、その音の正体をある程度推測していたんでしょうね。
決して視力の良く無い私でも「それ」を簡単に見付けられた。
他の乗客さんを確認した訳では無いけれど、
車内の視線は、一瞬「それ」に集まったはず・・・

その音の原因を作った彼女は、スタスタと降りて行ってしまう。
車内に残る乗客さんには気付いたはずの音は、本人には届いてないのかな?
振り返りもせず、スタスタ、スタスタ・・・

その一瞬、私は迷った。
「落ちましたよ!」
大声で叫べば、彼女は振り返ったはず。
閉まるドアに、足でも引っ掛ければドアはもう一度開いたはず。
その一瞬、私は迷ったあげく、
視線を本へと戻した。

そして、ドアは当然の事ながら閉まった。
彼女を電車の外へ送り出し、
「それ」を車内に残したままで・・・

私は、自分の降りる駅までの数分間、「それ」と戦わなくてはならない。
後悔と、「それ」を失くした事を気付いた彼女を思って。

例えば、それが携帯電話なら・・手帳なら・・財布なら・・
間違いなく大声で呼び止めた自信がある。
「それ」だったから、見て見ぬフリをしてしまったんだ。
「それ」の価値が問題では無い事を
その時は考えなかったから。

もしかすると「それ」は代わりの無い大切なモノかもしれない。
もしかすると「それ」は無くても、特に支障はないかもしれない。

しかし、電車を降りるまでの数分、
降りてからの数時間、数日、「それ」と戦う私が居るなら
やはり決して間に合わなくても拾って、呼び止めるべきだった。


私が恐ろしく後悔しても、その事を忘れる日が来ても、
多分、彼女に戻る事は無いであろう「それ」は
きっと清掃の人の手によって、チリトリへ、そしてゴミ箱へ。









彼女の着ていたコートには、
きっとその「ボタン」が一番似合っていたに違いない。



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*Comment

■あぁぁぁ~

判るなぁ~~
物凄い罪悪感が漂うんよなぁ~

ナンデ一言いうてあげられへんかったんヤロ・・・
てね

今まで何度もそんな場面に遭遇してるのに
ホンの数回しか…まさに僕にしか出来ない時に「だけ」
声を掛けただけやモンなぁ~~~
立場が反対やったら・・・
そう考えるとしておけば良かった…
何度もあるモン

次からは必ずや声を掛けてあげる事にしますので
どうか今までの事をお許しくださいませ~~~
ム~ヤン |  2008.03.12(水) 11:52 |  URL |  【コメント編集】

■response

>ム~ヤン
私も・・・懺悔っっ!
次からはぁぁぁぁぁ!!!
何というか、スゴイ罪悪感だよね。
そんなに罪の意識を持つんなら、
なんでその時に声を掛けられないのか?
私ってば・・。
ム~ヤン、一緒に懺悔して水かぶろう・・。


よぴ |  2008.03.12(水) 23:34 |  URL |  【コメント編集】

■いや…あの…

水被るにはまだ寒いやんか…


ちょっとカンニン(^^;)
無~楊 |  2008.03.13(木) 01:36 |  URL |  【コメント編集】

■response

>無~楊はん
なぁ~んや・・・。

(内心:だよね!(^^;;;)


よぴ |  2008.03.13(木) 02:38 |  URL |  【コメント編集】

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